ABテストにおけるセグメント機能とは、単純に訪れたユーザーすべてにABテストを実施するのではなく、Cookieで収集されたWebサイト上の行動データ等に応じてテストの対象範囲をセグメント(切り分け)できる機能を指します。
流入元のデータに応じたセグメントや、アクセス環境に応じたセグメント、また自社で保有する顧客データによるセグメント、あるいは第三者が保有するビッグデータによるセグメントなどが挙げられます。
また、セグメント機能はパーソナライズ機能と混同されて使われることがありますが、ここではテストを実施する際の切り分けとして紹介しています。
ABテストにおける「パーソナライズ機能」について詳しくはこちら
マーケティング用語でも使われるセグメントとは、「特定の条件で絞り込んだ属性」の事で、ABテストでは実施する対象者を切り分けることを意味します。
リスティングやSNS広告といった流入元のデータに応じたセグメントや、地域・時間・デバイスといったアクセス環境に応じたセグメント、また自社で保有する顧客データ(会員の購買傾向や行動データ、リピート率)によるセグメント、あるいは第三者が保有する個人を特定しないビッグデータ(性別・年齢・年収・職種・趣味嗜好)によるセグメントなどが挙げられます。
セグメントを設定することで、特定のユーザーグループの傾向を把握するのに役立ちます。
ある程度の分類分けをしてデータ分析をすることで、それぞれのユーザー属性に合った改善策を検討することができます。
属性別にユーザーの行動を確認する事ができるので、セグメントしたテストで成果が向上したパターンがあれば、「なぜ向上したのか」をユーザー属性と合わせて分析することができます。
また、リスティング広告やクリック課金キャンペーンなどの有料トラフィックと、GoogleやYahoo!などで検索して表示される自然検索トラフィックとでは、サイトやページを訪れたユーザーの行動が異なる傾向が多いです。
広告やキャンペーンから遷移してきたモチベーションの高いユーザーに対するテスト、自分で調べて遷移してきたユーザーに対するテスト、と切り分けて行うことで、検証結果の数字をより正確に受け止め、議論することができるでしょう。
ユーザーの温度感や行動パターンを把握し、パーソナライズしていくことで、それぞれに合わせた情報やサービスの提供が可能となり、CVR改善にも貢献できます。
セグメント機能では、サイト訪問したユーザーの情報やWEBサイトへの流入などの条件を設定するだけで、属性や流入元の異なるユーザーの行動を把握することができます。
ユーザー情報の集計・分析にはウェブ解析ツールもありますが、多くがアクセスデータからの仮説レベルの内容。ABテストによるセグメント機能では、WEBサイトをさまざまなパターンで分析できるので、コンバージョン率を上げるための対策を立てる事ができます。
より正確なテスト分析をするためには、一定量のサンプル数が必要になります。全体のテスト対象から間引いてテストを行うので、統計的な信頼性には注意が必要です。
また、ユーザー属性を知りたいあまりに、無闇にセグメントすればいいというものでもありません。信頼性ももちろんですが、細かくセグメントすることで余計な変数が増えてしまい、結果として検証データが分かりづらくなってしまったり、逆に関係のないユーザーに配信した無駄なデータとなってしまう可能性もあります。
何より大事なのは、そのセグメントにはどんな理由(仮説)があるのか、何を得たいのかを明確にしてテストを行うことです。
そして、その設計したテストに合うユーザーの切り分けができるのかどうかは、テストツールの機能によっても異なります。第三者によるビッグデータや自社データとの連携にそもそも対応していなければ、緻密な分析は不可能です。
ABテストツール選びにおいては、データ連携やどれだけ細かいセグメントを実装できるかといった機能面も大事なポイントと言えるでしょう。
テストページを表示させたい訪問ユーザーの条件など、属性を分けたセグメントで比較・分析することで、サイトの改善への手がかりを見つける事ができます。
また、ユーザー属性別による行動から新しい発見が生まれ、導線設計やコンテンツ作りにも役立つ場面があるでしょう。
本格的なABテストを実行するためには、テストの目的や、自社のサイト性質、流入ユーザーに合わせて適切な機能が必要です。
当サイトでは、CVR改善に奔走するWEBマーケティング担当者の皆さまに、ABテストを成功させる本質である「設計力」と、そのために必要な「実行力」のあるツールをご提案しています。
この機会に是非ご確認ください。
CVR改善に繋がる本気のABテストに必要な
おすすめのABテストツール3選
※ 参照元:DLPO公式サイト
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