ここでは、ABテストにおいて成果に繋がる「仮説」を立てるためのポイントを紹介しています。
また、より効果が出やすいテスト場所の例も一覧でまとめました。ABテストをこれから導入する方は、ぜひチェックしておいてください。
ABテストはサイトパフォーマンスを向上させるためのテストですが、その成功には“仮説立て”が欠かせません。
仮説を立てずに行っては、テスト結果を正しく解釈することができないからです。さらに言えば、立てた仮説が的外れであっても、期待どおりの成果にはつながりません。
そこで、まずは、ABテストにおける“効果的な仮説を立てるためのポイント”を押さえておきましょう。
成果に繋がる仮説を立てるためには、自社のWEBサイトについてしっかりと調査・分析を行うことが重要です。
それにより、どのページのどの部分をどのように改善すれば訪問ユーザーのアクションが変わるか?といった仮説を立てやすくなります。
定量調査や定性調査など、必要な調査を徹底的に行うことから始めましょう。
なお定量調査とは、「Google Analytics」をはじめとしたアクセス解析ツールを用いて、訪問ユーザーのアクションを明確に数値化・分析する調査のことです。
セッション数、PV数などはっきりとした数値が出るためわかりやすく、説得力のあるデータを集められます。一方の定性調査とは、明確には数値化することができない、訪問ユーザーの心理的側面を調査・分析するものです。たとえば、カスタマージャーニー、ユーザーアンケート、インタビューなどの調査方法が挙げられます。
より効果的な仮説を立てるには、考慮すべき要素を知っておくことも重要です。考慮すべき要素は、下記3つです。
これら3つの要素をしっかりと深堀りして考えたうえで仮説を立て、その後のステップであるテストパターンの作成に活かしましょう。
上記2つの要領で仮説を立てたら、その仮説をもとにして思いつく限りの改善アイデアを出します。改善アイデアは、とにかく数をひねり出しましょう。
改善アイデアをテスト内容へ反映させることに多くの時間を費やすより、仮説をもとにした改善アイデアをとにかくテストしてPDCAサイクルを回し、前進しながら検証していくのがおすすめです。
続いて、効果が期待できるテストポイントを見ていきましょう。
ABテストでは、「ファーストビュー領域」「メインビジュアル」「CTAボタン、ボタン周り」「見出し・ページタイトル」などの箇所を対象にテストが行われることが多いです。
ファーストビュー領域は、訪問ユーザーがまず初めに目にする箇所です。
その後のアクションを誘導する働きを持つ大事なエリアであるため、ABテストによる比較検証はぜひ入念に行いましょう。
上で説明したファーストビュー領域における、大きな画像がメインビジュアルです。
訪問ユーザーに対し、何のWEBサイトなのか?を直感的に印象づける働きを持ちます。人は文字より画像に目が行きやすいものなので、メインビジュアルは、そのサイトの印象を大きく左右する重要な要素です。
具体的には、画像だけにするか文字情報も含めるか?画像の内容は商品にするか人物にするか?人物なら性別や年齢層はどうするか?などを考えてテストします。
CTAボタンとは、申込みや予約、購入などのアクションを促すボタンのことです。
サイズやカラー、配置位置、付属テキストなどについて、どの案がよりアクションを喚起できるかテストします。
まずページタイトルは、ユーザーが、そのページに行くかどうかを決める際の大きな判断材料となるものです。そのため、しっかりと比較検証する必要があります。
また、ページを訪れたユーザーは、目次の見出しをチェックして興味のある情報があるかどうかを判断し、興味のある見出しがあれば直接目次からジャンプしてその箇所だけ読むということも少なくありません。
そのため、見出しもページタイトルと同様、ABテストが有効となるポイントなのです。
ページ内に、訪問ユーザーのアクションを遮ってしまうような要素がある場合には、その要素を適切に排除することも重要です。
たとえば、別ページや関連ページへのリンク、別サイトへのリンクなどが挙げられます。
ABテストはリンクの必要性や離脱率を検証するのにも役立つので、ぜひこの点にも注目してみましょう。
今回解説した2つのポイントは、ABテストで成果を高める上で特に押さえておきたい重要なポイントです。ぜひ頭に入れておきましょう。
社内でABテストのチームを設置し、全員で考えを集めながらやってみるのも良いかもしれません。
なお、初めてABテストに取り組む場合は、まず離脱率が低いところから改善していくのもおすすめです。
当サイトでは、CVR改善に奔走するWEBマーケティング担当者の皆さまに、ABテストを成功させる本質である「設計力」と、そのために必要な「実行力」のあるツールをご提案しています。
この機会に是非ご確認ください。
成果に繋がる“本気のABテスト”に必要な
おすすめのABテストツール3選
※ 参照元:DLPO公式サイト
(https://dlpo.jp/)
2011~2014年 LPOツール売上額が4年連続1位より
※ 参照元:Optimizely公式サイト
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