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統計学・検定に基づくABテストの「正しさ」とは

ここでは、ABテストの結果を正しく判断するために用いられている統計学の考え方について解説しています。
ABテストにおいて用いられる検定手法などについても紹介しているので、ABテストの仕組みを知りたい方は是非参考にしてください。

ABテストの仕組み~統計学の基本~

ABテストでは、テストから得られた結果を正確に判断するために、「統計学」の考え方を用います。
統計学とは、大量に積み重なったデータの全体像を把握するために、サンプルを抽出し、そこから得られた結果をもとに母集団の性質を推測するものです。実社会でもさまざまな場面で活用されています。

ABテストでは、テストにより得られたデータにもとづき、広告やランディングページの効果について比較検証を行います。
運用中のサイトにおいてどのパターンが有効なのかを的確に判断し、きちんと成果を得るためには、この統計学の考えを用いることが欠かせないのです。

ABテストで用いられる検定手法

ABテストにおいて、パターンや広告配信の有効性等を判断する際には、「検定」と呼ばれる手法が用いられます。そして、その結果の信頼性には「有意差」が大きく関係します。

まずは、ABテストで用いられる主な検定手法をチェックしましょう。「有意差とは何か?」についても後述します。

二項検定

二項検定は、2種類のカテゴリーに分けられたデータの比率が、理論的に期待される分布から有意に偏っているか、二項分布を用いて導き出す検定手法です。
いわゆるコイン投げのような、結果が2通りのみの問題においては、成功回数とその確率は二項分布に従うことになります。サンプルサイズが小さい場合にも使用可能です。

カイ2乗検定

χ2(カイ二乗)検定は、帰無仮説(証明する仮説)が正しいという仮定をしたとき、検定統計量が(近似的に)カイ二乗分布に従うような仮説検定手法の総称です。2つの変数間で関連していないこと=2つの変数が独立していることを考えるため、「独立性の検定」とも呼ばれています。

ABテストにおいては、サンプルサイズが大きい場合に特に有効です。エクセルシート上で比較的容易に計算できるため、よく用いられます。

フィッシャー正確確立検定

フィッシャー正確確立検定は、クロス集計表の「行要素」「列要素」の2つの属性が独立であるかどうかを検定する手法です。

カイ2乗検定のようにカイ二乗分布による近似的なP値を用いるのではなく、起こり得る全組み合わせの中で観測された以上の差がつく組み合わせの確率をP値とし、検定を行うのが特徴です。

t検定

t検定は、帰無仮説(証明する仮説)が正しいという仮定をしたとき、検定統計量がt分布に従うことを利用する検定法の総称です。

ABテストにおいては、クリック数の場合にはサンプルサイズが大きいケースで、連続数値の場合には分布が正規分布ないしサンプルサイズが大きいケースで有効です。

カイ2乗検定が主に質的データ(カテゴリカルデータ)に適しているのに対し、t検定は連続データに適していると言われています。

ウィルコクソンの順位和検定

「中央値に差があるかどうか」を検定する手法です。

ABテストにおいては、サンプルサイズが大きい場合に有効です。

有意差とは?

「有意差がある」「統計的に有意である」状態とは、「その結果が、偶然に生じた結果ではないと言えるだけの明確な差がある」状態を言います。
つまりABテストの結果に当てはめて言えば、AパターンとBパターンの間に生じた差異について有意差がある場合、そのAパターンとBパターンの差異が「何らかのエラーや偶然で生じた差異ではなく、きちんと何かの要因によって生じるべくして生じた差異である」と認められるということです。

ABテストでは、常に、AパターンとBパターンのどちらを選べば良いのかの判断を求められます。
AパターンとBパターンの差異が誤差の範囲内であったり何かの偶然で起きた差異であったりする場合、その結果を曖昧に判断してしまうと、結局コンバージョン率が全然アップしなかった…、改善されなかった…、といった事態につながってしまうでしょう。
そもそも、感覚的な判断に頼るのであれば、テストを実施する意味も薄れます。ABテストの結果を正確に判断し、有効的に活用できるデータとするためには、「有意差」があるかどうかの確認が重要なのです。

まとめ

今回は、ABテストと統計学の考え方について、その関係性と重要性を解説しました。
統計学の考え方を知ることで、より理論的な検証が行えるようになるので、是非今回の内容を頭に入れておきましょう。

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