本記事では、ユーザビリティテストの概要や種類をはじめ、ABテストとの違いなどを解説します。
ユーザビリティテストは、ユーザーに製品を使用してもらうことで、使いやすさなどのメリットや、課題点を明確にするためのテストです。製品の改善点を洗い出す目的で多く実施されています。
ユーザビリティテストでは、使用するユーザーを製品のターゲット層に絞って実施し、使用の過程や行動を記録しながら、意見を取り入れます。
ユーザーに製品を一定期間使用してもらい、使用感などのデータを収集するためのテストです。使いやすい点や改善してほしい点などをターゲット層のユーザーから聞き取ることで、製品の改善や改良に活用します。そのほか、特定の方法でユーザーに製品を使用してもらい、その過程で問題が発生するか、発生した場合はどんな問題が起こるのかを調査します。
ユーザーに製品を使用してもらう点は定性的ユーザビリティテストと同じですが、調査する内容が異なります。定量的ユーザビリティテストは、ユーザーに特定の方法で使用してもらい、使用にかかる時間や問題の発生率などを調査するテストです。使用完了までに予定より時間がかかっている場合は、システムやインターフェイスを改良するなどして効率性を上げるために活用します。
ABテストは製品やサービスのリリース後に行うテストであるのに対し、ユーザビリティテストはリリース前に行う点が大きな違いです。ABテストではすでにある製品やサービスの売上をより高くするために、さまざまな施策を比較検証します。対してユーザビリティテストは、リリース前によりクオリティの高い製品やサービスを提供するために実施します。
ABテストは、実際に利用している不特定多数のユーザーを対象に行います。ユーザビリティテストはリリース前なので、条件に応じてスクリーニングした少数のユーザーに製品を使用してもらい、データを集めます。
例えばABテストであれば、似た状況下のもとテストを行い、どちらのほうが効果は高いかを検証します。赤いダイレクトメールと青いダイレクトメールだったら、どちらのほうがユーザーからの反響があるのかを検証する、という具合です。ユーザビリティテストは、今あるボタンの位置よりも下にあるほうが使いやすいなど、製品そのものの使用感や効率性を検証するために実施します。
ABテストとユーザビリティテストは、評価を行う範囲が異なります。実施する時期やユーザー属性も違うので、どちらか一方のみ実施すればいいというものではありません。また、ユーザビリティテストには定性的ユーザビリティテストと定量的ユーザビリティテストがあり、それぞれの目的は異なります。
製品をリリースする前に、改善点を洗い出すために行うのがユーザビリティテスト、リリース後に売上アップを目的として行うのがABテストだと考えるとわかりやすいでしょう。
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